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突破に次ぐ突破

どうも俺は暇そうに見えるらしい。

どう考えても、そうとしか思えない。
「こいつは有能だ」などと思われてはいないとおもう。

いつも新しい仕事が降りかかってくる。
誰も耕していない土地を「耕しといて」と言われるのだ。

たとえば、その土地がなじみ深いものであればいい。
しかし、俺が耕すのは誰も手を付けようとしない、未開拓の荒れ地ばかりなのだ。

他の、俺よりももっと有能な人たちは自分の慣れ親しんだ土地を持っている。その土地を耕し続けているのだが、おれは上司からいつも「突破してこい」と言われる。本当によく言われる。

それ自体は嫌ではない。新しい仕事を与えられることはよいことだ。

しかし、時折考える。
なせおれなんだ?と。

有能な奴だと思われている?
そう驕ってみるが、冷静に考えるとそんな風に思われているわけは、無い。

と、考えていくと「暇そうな」やつとおもわれているんではないかと言うところに落ち着いた。

おれは、よくたばこを吸いに行くし、デスクでもリラックスしながらだらしなくいすに座ってポチポチとコーディングしている。

ほかの人間は背筋をのばすような形で黙々と仕事をしている。いや、ま、本来はそれが正しい、あるべき姿なんだ。

そんな現場でやはり暇そうに見える、だからある意味「仕事を振りやすい」と思われてるんだなー、と一人納得している。

突破に次ぐ突破で、沢山の障害をぶち壊して、荒れ野を整地するとその土地は新人や他人に回され、また上司から「これ、なんとかして」と、号令がかかる。

特攻隊かおれは!?と時折叫びたくなるが、まぁこれも修行と思い、引き受けてしまう自分のお人よしさ加減も、一つの、問題なのだなと思う。

とまあ、愚痴ってみたが、そんな日々をどこか楽しんでいるおれがいる。

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