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なりたい願望と、会社を辞めたい願望

俺が大学生の頃は
イマドキの大学生も同じなんだろうけれど

ミュージシャンになる、小説家になる、映画監督になる、といった、夢多き若者が大勢いた。

その大半は、就職していくわけだが、その後もまさか「会社をやめたい」なんていってるんじゃないだろうか?

何かを始める前には、何かを捨てなくてはいけない

なんて、村上春樹みたいなフレーズを大まじめに受けて、ソラニン読んだりして勢いづいたりなんかして。。

俺も大学生の頃、そのような彼らの一人だったけど、少し時間が経ってみて思ったんだが

なにかになりたい、ってのは、当然だけどなってないんだよな。

目標がたぶん、高いんだろうけど
ミュージシャンになりたい(そして大金を得たい)
小説家になりたい(そして大金を得たい)
映画監督になりたい(そして大金を得たい)ってのが、彼らの本心なんだよな。

大金を得なくてもいいのであれば、アマチュアでやってりゃ、ミュージシャンだし小説家だし映画監督だろう。なりたい、っていう夢はまず叶うと思うんだよな。

大学卒業して、音楽とかやめちゃう奴らは、ミュージシャンになることが夢じゃなくて、ミュージシャンになって大金を稼ぐことだったんだよ。

ただまぁ、なりたい夢が叶うとはいえ、あとは、他人への説得力かな。
昨日ミュージシャンを目指した奴が「オレはミュージシャンだ!」といっても、「何いってんの?」てなる。

やはりある程度の「打ち込んだ期間」みたいなものが必要だ。ミュージシャンとして音楽を何曲作ったとか、ライブ何本やったとか。

ただもちろん、結果がでないからアマチュアなので、「おれはミュージシャンだ!」といっても、オトナには笑われるだけだから、そうなってくると
「長いことやってるんすよ~」みたいな言い方になってしまう。

だが、きみは「自分はミュージシャンなんだ」という自負を得ることができるんだ。

きみはきみだけの、好きなものを作り続けている。
それはオナニーに他ならない。
ただ、オナニーすらできないやつもいるんだから、そこは誇って善いことなんだ。
君の音楽がいつか他人に認められれば、それはセックスしたことになるだろう。
(なにいってんだ、おれは……)

会社をやめたい、といっても「じゃあなにやるの?」って問いはどこからともなくやってくるけど
そこで
「なんでもいいから金を稼ぎたい」なんてステージにいるようじゃ、なんかだめなんじゃないかなあ。

マジで金稼ぎをねらってる奴は、すでに金を稼げそうな分野をみつけて、策を練っていると思うし、会社をやめたいとマジで思うなら、別の何かをすでに見つけていなくちゃ難しい、ってか、しんどい日々からの逃亡ってことにほかならないように感じる。

コラテラルっていう、映画がある。
殺し屋のヴィンセントは、言ってたよ。

やりたいことは即実行。いつかやりたいなんて言ってる奴はいつまで経ってもやら無い。

会社をやめたい、とぼやくひとは
やりたいこと
やりたくないけど目標としたいこと
それすらも、持っていないんじゃないのかな。

ヴィンセントもあきれてしまうだろうな。