依頼心を捨てる

なんでもなんでも共有化されていると、物事を独りで考えたり、調べたりして答えを見つけるというプロセスを踏まなくなる。

仕事でも、誰かに聞いたりする。
いや、もちろんそれはいいんだけど、あまりに自力で何とかするのをあきらめるのが早いのでは? と思う人が多い。

と、偉そうに言ってみても自分も以前はそうだった。学生時代にはよくノートを見させてもらったし。

だから、偉そうなことはいえない。
ただ、まぁ、そういう誰かを頼るってのは、なるべく減らしていくべきだろうな。

依頼心を、なるべく減らす。
自己解決のために、粘る。


そういえば、このテーマで書いていておもいだしたが、このまえ、後輩に仕事のやり方で質問があったのだけど、そのやり方は既にチャットで展開していて、口頭でも「チャットの内容をしっかり読んでね」といってあったにも関わらず

「あの、最終的に出来るファイルは何個ですか?」と問われた。

あれ? 書き忘れたかな?と思ってチャットを見たら、やはり書いている。

なので「チャットに書いてるよ。確認してみて」と言った。

チャットには「ファイルは3つできるので、退避すること」と書かれていて、それをみた後輩は

「すみません、まだ新人なので理解が不足していて……」と、のたまった。

二つ、カチンときた。
ひとつ、新人だからと新人が言い訳で言うのは見苦しい。
ふたつ、理解が不足しているのではなく、読めば解ることだ。

「理解が不足とかでなくて、読めば解るだろ? 書いてあるんだから」と言ってみたが
「すみません……」という答えしか返ってこなかった。

まぁ、こんなことは新人時代はたくさんあるし、俺もとやかく言いたくはないが、さすがに読めば解るだろ!と言いたくなった。婉曲な表現を用いているわけでなく、どストレートに書いているのだから。

ずっと、一人で考え込むのも考えものだけど、何も調べずに聞こうとするのも、考えものだ。

まぁ、なんでもすぐにはできない。
依頼心を起こして、誰かに物事を尋ねるというのも、解らないままにしておくよりはいいのだから、ゆっくりじっくり、成長するために努力していくしかないんだろうなあ。