いつか体が動かなくなったら

命が果てるその瞬間まで
俺は仕事をしていたい。

強烈なうまい酒を飲んで楽しんでも
次の日は二日酔いで億劫だ。

のんびり昼寝をしていても
寝過ぎると具合が悪くなる。

友人や恋人と楽しい一時を過ごしても
いづれ話すことがなくなってしまう。

すてきな場所へ旅行をしても
早く家に帰りたいなと思ってしまう。

だから
命が果てるその瞬間に
酒を飲んでたり
ダラダラ休んでいたり
大事な人と一緒にいたり
どこかへ旅をしているのは
あまり、俺には合っていないように思う。

仕事がいいよ。
誰かの役に立っている。
お役御免や、引退なんてつまらない。
体を動かすのがどうしても無理になってしまうまで
意味のあるしごとをしていたい。

いつか体が動かなくなったら
仕事ができなくなったら
いや、きっとなにかできることがあるはずだ。

体が動かなくても。きっと。