あのころの残滓

頭が固くなってきているような
そんな気がする。

通勤途中に、何か面白いことを考えることがなくなった。
いつも同じニュースサイトを観て、あまり、やる気なく文庫本を読む。

行きと帰り。
同じことをしている。

本棚に向かってみても
まだ、読んでいない本ではなく
昔読んで面白かった本を選んでしまう。

爆発しそうなくらい何でもかんでも興味津々だった頃を思い返す。

少しでも良い。
自分の中にその残滓が残っていてほしいと願いながら
ぼんやり煙草をふかしている。