同じレーンにボウリングの球を投げ続ける

同じレーンにボウリングの球を投げ続けたって

隣のレーンのピンが倒れるわけではない。

 

球を投げたレーンにあるピンが

倒れるだけのことで

ストライクの時もあれば、スペアの時もあるだけで

 

隣のレーンのピンが倒れるわけではない。

 

もし、隣のレーンのピンを倒したいと思っているのに

目の前のレーンに球を投げ続けている人がいたならば

君は彼を『狂っている』と思うだろう。

 

ただ、どうして、なかなか、世の中にはそんな狂った人も少なからずいるんだ。

 

新しい小説を買うことをせずに

昔読んでおもしろかった小説を

繰り返し読んでいる自分も

もしかしたら狂っているかも知れないね。

かつて共に理想を追った、死人の君へ

様々なことが変わっていく。
仕事や環境や、考え方が。

別れた人たちは
いまどうしているのだろうか
ネットは便利だ。
検索すると近況を知ることができる。

ああ……。
しかし、調べない方がいいのだ。

実利をつかむために
名前を売るために
人の下に甘んじている君を知ってしまった。

やすい酒を酌み交わしながら
理想を語り合い、一緒に理想に向かってに汗を流した君は
もう死んでしまったのだろう。

しかし、それも君が選択したのだろう。
ならば、悲しみを押し込み、僕はそれを尊重し、応援しなくてはならない。

青春を共に過ごした君へ
エールを送り、苦いウイスキーを流し込むと
大昔に語り合った理想の言葉が
バラバラと散っていってしまう気がした。

そんな気持ちに戸惑い、苦しみつつも
もうとうに大人になった僕は
それでもなお、君の今後の活躍を祈っている。

かつて共に理想を追った、死人の君へ。

なにかをはじめると、じゃまをする者あり。

なにかをはじめると

それを邪魔をする者がいる。

 

邪魔をしてやろうという

思いはないのかもしれないけれどね。

 

僕たちはやはり

今一度考えなければならない。

 

それは自分にとって大事な者は何か?といつことだ。

 

そこを、ぼやかしていたら

いつまでたっても

やりたくないことをやらされる、なんて

事態に陥ってしまうよ。

 

一度だけの自分の人生なんだから

命数を無駄にしないように

しなきゃいけないなと思うんだよ。

心地よい慌ただしさ

アプリのリリースから

数週間経った。

 

バグ修正に追われる日々だ。

 

広告収入は予想通り

微々たるもの。

 

でもいいのだ。

仕事以外で稼ぐ初めての金なのだから。

 

次のプロジェクトも動き始めている。

色々な方面から連絡があり

中国のデベロッパーとも連携することになった。

 

すこしの、ほんのすこしの

前進だけれど

なんとなく、慌ただしさが心地よい。

スタートした

一年半かけて作ったものが、ようやく日の目を見る。

Androidアプリだ。

 

広告収入がどうだ、とか

そういうことを求めているんじゃない。

 

自分一人で、一から十までつくり

流通に乗せたってことが

一つの、自負になった。

 

俺はエンジニアだけど

エンジニアの能力って、難しい。

 

技術だけでもだめ

コミュニケーション能力だけでもだめ

後輩や先輩の受けが良いだけでもだめ

 

いろいろできないとだめ

 

おまえは何者?って問いかけはよくある。

 

技術があるの?

コミュニケーション能力あるの?

顧客層との折衝が得意なの?

 

Androidアプリをリリースしてます』

 

といえるようになったのだ。

 

だからなに?

というひとはいるよ。

 

でも、世の中のエンジニアの中で

個人でAndroidアプリをリリースしている

奴らの仲間には、なれた。

 

 

そこが嬉しい。

アプリでもうけたいんじゃなく

そこの一点、俺はアプリを、つくってリリースしたんだ、ってのが

 

なんとなく、自信になる。

 

一年半もかかったけれど

結果はまだまださきだけれど

よく続けたものだと思う。

 

 

未来がたのしみだ。

酒がうまいぜ。